ヒーロー・アニメを象徴するような曲が多く、とにかく元気の出るアルバムです。　しかも、全曲矢野さんが関わった「オール矢野さんなＣＤ」ですから、これはもう聞くしかない！！

　　ロボットアニメ・ダグオンのテレビシリーズは、明るくて元気いっぱいな物語。　　小さな子供達にも人気があったアニメですが、主題歌もまた、親しみ易いメロディと勇気が湧いてくるアレンジが魅力で、多くのファンに愛されていました。　ダグオン・ワールドにもぴったりマッチしていて、この歌を聴くと、ＯＰ映像でのダグオンたちの勇姿が蘇ってきます。

　　シングルにはカラオケも収録されていますが、少しばかりカラオケ分析をしますね。　　まず、矢野さんお得意のイントロの魅力で、ダグオンの世界観を一気に確立してしまうところがすごい！！　　歌パートでは、燦めきサウンドと小刻みに弾むピアノ(シンセかも？)を交互に繰り返し、主旋律にアクセントをつけているのも印象的ですね。　　けれど、背景をなすストリングスはあくまでも美しい。　やみくもに力強さだけを強調するのではなく、奥行きの深い曲に仕上げているあたり、矢野さんのセンスが光ります。

　　そして、最高に輝くのは二番直後の間奏。　　何という迫力！！　　これでもか、これでもかというほどに押し寄せてくるギターとシンセ、この凄まじさには圧倒されるばかり。　　ここから歌の最終繰り返しパートへの流れが素晴らしい。　　激燃え間違いなしです！！　　曲の最後にだけ登場するサウンド、「傷つくことも恐れはしない」を受けて燦めく一瞬のピアノがまた素晴らしい。　　歌をドラマティックに終わらせるための心憎い演出がここにはあります。

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　　一度聴いただけで、すうっと心に溶け込むメロディ。　　とくにイントロから歌の冒頭にかけての曲展開が素晴らしいです。　　矢野サウンド特有の清々しさ、優しさ、安らぎ　……　まるで身体中に温かい日差しを浴びているような感覚ですね。

　　作詞は谷穂ちろるさん。　　青春の眩しさを綴った詩が素敵ですね。　　タイトルの「風の中のプリズム」も谷穂さんがつけられたのかしら？　　この歌を聴いていると、プリズムを通して虹色に光輝く世界が見えてきます。

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　　イントロや、「それぞれの好み、それぞれの苦手、違いすぎて、やたらぶつかるクセに」直後に入るシンセ・アクセントと、間奏で弾け散るシンセ音が魅力です。　ダグオンの声優さんたちによる合唱パートも最高ですね。

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　　ピアノのイントロを聞いただけで、歌の素晴らしさが実感できます。　　微妙にエコーがかかっているところも、お気に入りだったして……　　メロディと変則的なリズムとのコンビネーションも素敵で、好きにならずにはいられない歌です。

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　　バイオロボ、ウィンスペクター、ダイナをはじめとするヒーロー物のアレンジに共通する点ですが、まずショッキングなイントロで勝負する。　イントロだけでファンのハートを掴んでしまう。　　これはもう天才的としか言いようがないですね。　　そして、メロディに対して果敢に挑むようなアレンジで、歌の魅力を最大限に引き出してみせるのです。　　そう、矢野さんがアレンジすれば、アッという間に歌がカッコ良く変身するのです！！

　　田中公平さんらしいストレートで魅力的なメロディと、石原慎一さんの野性味あふれる歌声に男のロマンを感じます。

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　　最初の間奏のストリングス、本当に良いメロディですね。　　思いっきり矢野サウンドなのが嬉しい。　　最後の『明日は晴れるね』リピート直前、さり気なくエレキギターを入れて歌に新鮮な風を吹き込んだ後、コーダをシンセで収束させるアレンジ展開が面白いですね。

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　　で、最高に凄いのが、間奏のシンセとエレキ・ギター！！　　これ、ハード・ロックの世界ですねー。　　カッコいいなんてもんじゃないですよ。　　冴えに冴えたプレイに、胸が熱くなります。　　思いきりパワフルなラストもいいですね。

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　　シンセメインのイントロも個性的で、歌本体からはちょっと想像もつかないような雰囲気。　　う〜ん、こんなイントロを思いつくなんて、恐るべし、矢野さん！！　　Edisonさんのメロディも光ってます。　　ギターやシンセを駆使した間奏もカラフルですね。

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　　歌手は石原慎一さん。　　「炎の勇者！ファイヤーダグオン」では力強い歌声を聴かせてくださっていますが、こんなハスキー・ヴォイスも魅力ですね。

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　　カラオケを聴くまで気付かなかったのですが、「小さな翼が見えているんだよ」パートの低音楽器がすご〜くカッコよく決まってますね。　　ストリングスとキラキラ光るアクセント音も魅力。　　「君に贈る声援（エール）」というタイトルも素敵ですよね。　　これも谷穂ちろるさんのアイディアかしら？

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