「光であり、人である」ウルトラマン。　　ティガでウルトラマンに新しい定義が加わったことは、とても興味深いことですね。　　かつてのウルトラマンは絶対的なゆるぎない存在で、私の空想が入る余地がないような気がしていたのですが、「人だ」と言われたことで、ウルトラマンがより身近な存在になっただけでなく、一個の生命体としても神秘性が増したように思えました。


　　ティガ物語では、この新たな定義をベースに、ダイゴとレナの爽やかなロマンスや、ダイゴのウルトラマンになってしまったゆえの悩みが語られていました。　　ですから、「不思議な世界に好奇心を持ちつつも、ダイゴ達を遠くから温かい目でそっと見守ってあげたい」というスタンスで作品を観ていたような気がします。


　　一方、ダイナの場合は、物語の中に自分自身の姿、あるいは身近な人の姿を見つけることが結構あって、より現実的なものとして受け止めることが多かったような気がします。（もちろん、両者の完全な線引きはできませんが）　　ティガ以上に現実の世界を様々な切り口で語ってみせたという点に、ダイナの真の魅力が潜んでいたような気がします。　　だから、ダイナへの応援は、現実世界に生きる自分自身へのエールであったのかもしれません。

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　　ティガとダイナでは、隊員たちの個性の違いも顕著ですよね。　　GUTSは結束が固く、また、それぞれの隊員に輝くような気品が感じられます。　　ティガは、物語全体も綺麗にまとまっていて、爽やかさが感じられます。　　それに、私にとって、大人になって初めて本格的に観たウルトラマンということもあり、本当に思い入れの深い大切な作品です。
　

　　では、スーパーGUTSの魅力は何でしょう？　　パワーが感じられるところ、ダイナミックなところ、プラス、気安さ、庶民的な雰囲気、隣にいたら気軽に声をかけられそうな気がするところ、でしょうか。　　ラストシーン等で、にこやかなスーパーGUTS隊員たちを目にすると、私も彼らの仲間になったような気がしてくるのです。

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　　ティガにも、ダイナにも、それぞれ、魅力的な部分とそうでない部分とがあると思いますが、基本的に両者は全然異質のもののように思えます。　　トータルな美しさのティガ、個性的な魅力が光るダイナ、とでも言うべきでしょうか。


　　不思議なことに、私には、ティガとダイナを比較して観るという感覚は、あまりないのですよね。　　多分、頭の中がすごく単純に出来ていて(^^;、以前に観たものは、忘れている部分が多いからかもしれないです。　　確かに最初のうちは、ダイナ世界に馴染めなかったけれど、バオーンやハネジローに出会ったあたりから、すぱっと割り切ることができるようになりました。　　で、今にして思えば「少年宇宙人」はやはり決定的でしたね。　　一旦、好きだという目で見始めると、良い部分がたくさん見えてくるから不思議です。


　　結局、私にとっては、ティガもダイナも共に愛すべき作品。　　だから、二つは全く別物と思えるのに、映画みたいにティガとダイナが融合した話も大好き。　　でも、これって、やっぱり両方好きだからなのかもしれませんね。

　　ダイナ放映終了後、このサイトでもお馴染みのしまさんが、ニフティ会議室で、アンケート「ダイナ・ランキング」を企画してくださいました。　　その項目に従って、私が書いたものをご紹介しますね。

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★　ダイナを振り返って　★

　　下記の「ダイナの魅力」と重複する部分が多いので省略します。
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【第１位】　第46話「君を想う力」

　　ノスタルジックで、本当に心温まる良いお話ですね。　　観終わった後、ふわっと、温かい気持になれます。

　　ヒラオさん！！　　本当に魅力的なキャラクターですね。　　子供の頃から、今に到るまで、きっと現実の厳しさを、嫌というほど味わってきたに違いありません。　　それでも、決して夢追いかけることを忘れない 、素朴で純粋な人。　　でも、もしかしたら、人生を達観している人なのかもしれません。

　　スーツ姿のリョウ隊員、抜群のカッコ良さでしたね。　　子役もすごく可愛いかったです。

　　このお話は、私の夢が叶ったエピソードでもありました。　　ラストシーンの音楽、本当に大好きです。　　こんな優しさあふれる曲を聴きたいと、ずっとずっと思ってました。　　「満天の星」も使ってくださったし……　　本当に言葉では言い表せないくらい感激しました。

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【第２位】　第20話「少年宇宙人」

　　これは「不朽の名作」と呼ぶに相応しいエピソード。　　ウルトラマンを観て、これほど感動の涙を流した物語は初めてです。　　ストーリー、キャラクター、映像、音楽……　すべての要素が完璧に融合し、素晴らしい世界を築き上げていました。　　まさに夜空に光り輝く星のような作品。　　本当に、何度観ても泣けます！！



【第３位】　映画「ティガ＆ダイナ」

　　見終わった後、本当に爽やかな気持になれるお話。　　映画館で迫力の音楽が聴けて、最高に幸せでした。　　サントラを聴いているだけで、すべてのシーンが浮かんできます。　　それほど見事に映像を物語る音楽でしたね。　　映画館で７回も観た作品は生まれて初めてです。

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【第４位】　第41話「ぼくたちの地球が見たい」

　　素晴らしい物語です。　　感動でした。　泣きました。　　川崎監督の映像、音楽センスに脱帽です。　　モニター越しのマイちゃんと女の子のやりとり、ラストの少年のひとすじの涙、どれも忘れられないシーンです。



【第５位】　第25・26話「移動要塞浮上せず！」

　　マイちゃんの活躍が素晴らしかったですね。　　ダイナを呼び覚ます隊長の熱さも魅力でした。　　そして全隊員が力を尽くして頑張る姿が印象的でした。

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【その他の大好きなお話】

　　　第48話「ンダモシテＸ」
　　　第11話「幻の遊星」
　　　第29話「運命の光の中で」
　　　第42話「うたかたの空夢」
　　　第８話「遥かなるバオーン」
　　　第13話「怪獣工場」
　　　第47話「さらばハネジロー」


　　お約束なので、一応「クラーコフ」を５位にしましたが、本当は、以上が全部５位です。　　どれもこれも魅力的。　　それに第19話「夢幻の鳥」も、第15話「優しい標的」も、第１・２話「新たなる光」も好き。

　　最終回、当初はアスカが死んだと思いすごくショックでしたが、サントラを聴いているうちにだんだん好きになってきました。　　だから、最終三部作も好きです。　　他にもまだまだ良いお話はあります。　　５つしか選べなくて、本当に残念です。
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　　これほど魅力的な主人公はいません。　　コミカルシーンも、シリアスシーンも、どれもこれも決まってます。　　シリーズを通して、本当に深みのあるキャラクターへと成長していきましたね。　　豊かな表情が魅力的。　　画面の中にいるだけで、もう〜、何も言うことないです。 p(*^･^*)q

【もちろんダイナ】……　「アスカ ＝ ダイナ」なので、１位の所に入れてもいいのかな？　　ダイナは本当に美しい！！　　サントラを買ったときにもらった、３タイプのダイナの大きなポスターは宝物。

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【第２位】　ヒラオさん

　　大好きです。　　こういう素朴で夢を追い続ける人。　　本人はすごく真面目なんでしょうが、結構ユーモラスな面もあって、そこがまたいい。

【第３位】　ハネジロー

　　仕草が可愛い！！　　健気！！　　鳴き声がキュート！！　　極めて人間らしいキャラクターを持っているところが最大の魅力。

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【第４位】　ヒビキ隊長

　　S-GUTS全体を父親のような愛情で包み込む人。　　あの熱さも魅力。

【第５位】　リョウ隊員、マイちゃん、カリヤさん、ナカジマさん、コウダ副隊長

　　ちょっと反則なので点数には入らなくてもいいです。　　……だってみんな好きだもん♪
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★　好きな台詞　★

【第１位】　「最終話」

　　ヒビキ隊長の「不完全でいいじゃないか。　矛盾だらけでも構わねぇ。　人の数だけ夢がある」　　名言です！！

【第２位】　「少年宇宙人」

　　サトルくんを見送るダイナ、「君の未来は誰にも分からない。　なぜだか分かるかい。　それは君が作っていくからなんだ……」　　ほんと感動！！

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【第３位】　「君を想う力」

　　カブト虫の回想シーン、ヒラオさんのセリフ「そう簡単には見つからないかぁ。　木に止まったかなぁ〜」　　まるでヒラオさんの人生を象徴するかのようで、心にしみる。

【第４位】　「幻の遊星」

　　ＥＤテーマの流れる中、アスカとかわすハネちゃんのカラフルな「パム、パム〜」　　可愛過ぎる！！

【第５位】　映画「ティガ＆ダイナ」

　　イルマ参謀がアスカに語る台詞、「それは誰の中にでもあるの。　もちろんあなたの中にも。　たくさんの人の光を輝かせる力がティガにはあった。　だからどんな恐ろしい闇にも立ち向かっていけた。」

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【その他】　たくさんあり過ぎて、書ききれない〜っ！！


・「さらばハネジロー」……　ハネちゃんの「ぼく、いく」には、泣きました。

・映画「ティガ＆ダイナ」……　イルマ参謀飛行シーン、「負けない。　ウルトラマンは負けはしない。」　「どんな絶望の中でも、決してあきらめない。」

・「ぼくたちの地球が見たい」……　会議の席でのヒビキ隊長、「やってみなければわからん、と思いますが」　　うう、カッコいい！！

・「夢幻の鳥」……　アスカ、「螺旋階段は前より高い所に昇ってるじゃないですか。　昨日よりも今日は良くなってるはずです。　たとえ少しずつでも」
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【第２位】　テラノイド　……　あのロボット的な動きが、「心を持たない力」を象徴しているようですごく印象的だった。

【第３位】　バオーン　……　可愛い！！

【第４位】　ソドム　……　溶岩そのものみたいな雰囲気がすごく好き。

【第５位】　ゲランダ　……　横顔がカッコいい！！
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【第２位】　子供時代のヒラオさん　(君を想う力)

【第３位】　サトルくん　(少年宇宙人)

【第４位】　みのっち　(少年宇宙人)

【第５位】　たっちゃん　(少年宇宙人)

（第６位）　トキくんと茜ちゃん　(ぼくたちの地球が見たい)
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【第２位】　ガッツイーグル

【第３位】　ゼレット

【第４位】　クラーコフ

【第５位】　ＭＧ−５
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　　この一年、ダイナから受け取ったものはたくさんありましたが、シリーズの中で一貫して語られてきたテーマは本当に素晴らしいものでした。　　「どんな困難にぶつかっても絶対に諦めてはいけない」という前向きなメッセージを送り続ける一方で、「不完全でもいい、人間らしく生きよう」という深く優しい言葉もかけてくれていたダイナ……　　本当に観ている人に生きる勇気と力を分けてくれたのだと思います。

　　しかも、個々のエピソードの完成度は極めて高く、ひとつひとつが燦然と輝く星のように思えます。　　アスカやハネジローといったキャラクターも本当に魅力的でしたが、それ以上に、心の通った感動のドラマを見せてくれたことに対し、最高の賛辞を贈りたいと思っています。

　　ダイナでは、一話完結形式で、実に多彩な人間模様が描かれていました。　　単なる理想の世界でもなく、恋愛物語でもなく、かっこいいだけのヒーロー物語でもない。　　本当の人間の、現実の物語でした。　　作品を観ていて真に心を動かされる瞬間というのは、架空の世界の中に、ほんの一瞬でも、現実社会や、真の人間の姿を見つけたときです。　　子供が楽しめる内容でありながら、ダイナの中には、そんな「心に響く大人のドラマ」が織り込まれていました。　　やはりダイナはすごいことをやっていたのだと、改めて思わずにはいられません。

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　　ダイナには、存在感のあるキャラが数多く登場しました。　　コミカル、シリアス、熱血シーン、どれも全部魅力のアスカ。　　こんなヒーローって、なかなかいないですよね。　　そしてカッコいいの一語に尽きるリョウ隊員。　　いつも可愛さいっぱいのマイちゃん。　　父親のようなヒビキ隊長。　　クールさとボケの落差が絶妙なカリヤさん。　　ひたすら熱いコウダ副隊長。　　味わいあるナカジマさん。

　　それだけじゃない、他の登場人物も 本当に素敵でしたね。　　まずは、何といってもハネジロー！！　　初登場時、あの可愛いしぐさ、鳴き声にほとんど一目惚れだった私。(^^;　　でも、その本当の魅力は、単なる愛玩動物としてではなく、極めて人間に近いキャラクターとして描かれていた点にあるのだと思います。

　　それから、私の大好きな素朴で夢見るヒラオさん。　　サトルくん、たっちゃん、みのっち、ガゼル号の子供たち、ムサシさん、ミジー星人、キサラギ博士、マユミさん、ハスミ記者、ゴンドウ参謀、ミヤタ参謀……　　まだ他にもたくさんいますが、皆それぞれに、精一杯自分の道を歩いている姿がとても感動的でした。　　私自身、わずか一年のうちに、何十人分もの人生を生きたような気がしています。　　「人の数だけ人生がある」……　　ダイナは それを実感させてくれました。

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　　そして、何よりも何よりも素晴らしかったのは、これらの物語を彩った音楽です。　　まさに映像の雰囲気を見事に捉えた音楽、映像では語り尽くせないような想いを伝える音楽でした。　　音楽を聞いているだけでも物語の世界に引き込まれていくようでした。　　ダイナの４枚のサントラと映画サントラの中には、作り手の熱意のすべてが凝縮されているような気さえします。

　　これほどまでに音楽を大切にした作品に出会えて、こんなに嬉しいことはありません。　　最後の最後まで、どのような音楽を聞かせてくださるのかと期待に胸を膨らませながらテレビを観たのは、生まれて初めてでした。　　いつもいつも、驚きと感動の連続でした。　　多くの素晴らしい音楽を作られた矢野さんには、心から拍手を贈りたいと思います。

　　ダイナと共に過ごした一年間、本当に本当に幸せでした。　　私にとって、一生忘れられない思い出です。

　　テレビ朝日「大胆ＭＡＰ」に登場した「ウルトラマンダイナ」のお話です。　こちらのブログ記事をご覧くださいね。