★　真夜中シェイキンダンス　★

　これはいいですよ〜！！　明るく弾けるビート、元気いっぱいのトランペット。　とにかくイントロからノリノリです！！

　特にサビの部分、６０年〜７０年代のロックンロールのイメージを取り込んで、完璧に矢野さん流にアレンジしてしまっているところがすごい。　歯切れの良いトランペットを聴くと踊りださずにはいられない。

　「わぁ、矢野さん、やったねー！！」と、思わず拍手したくなります。

　ＬＰ『Rockin' in the midnight』では、「Rock'n roll St. Valentine」「Heartbreak cafe」「素敵にモーション」と三曲連続で懐かしのロックの嵐。　聴き応え満点。　そして、「抱きしめたい」のギターが泣かせます。

　同じノリの良さでも、「真夜中シェイキンダンス」が庶民派なら、こちらはリッチな雰囲気さえ漂うダンスナンバー。

　ラテン系リズム楽器とシンセを絶妙に組み合わせたイントロだけでも、完璧にノックアウトという感じですが、そこに入ってくる鋭角的な女性バックヴォーカルと気品あふれるマリンバ（？）が不思議なテイストを醸し出しています。

　さらに驚くべきことに、ダンスミュージックでありながら、男性ファルセットコーラスがミックスされている点は、セクシーとさえいえるかもしれません。

　間奏コーラスで入ってくるジャズタッチのピアノがまた魅力！　鍵盤の上で指が飛び跳ねているのが目に見えてきそう。　こんなアドリブ・ピアノに本当に弱い私。　も〜う、ダメです(笑)　完全に参ってしまいましたね。

　最愛のダンス・ミュージックですが、実のところ「究極のバックコーラス」項目に加えたいくらいの大絶賛コーラス・アレンジです。

 上記の他にも、実に様々なパターンのコーラスが使い分けられていて、それを数え上げるだけでも楽しい！　斬新なスタイルのコーラス・パターンがたくさん盛り込まれた歌ですね。

　しかも、ＥＰでありながら、カラオケまで収録されているというのは涙もの。　コーラス＆アレンジパートのみで聴けてしまうなんて！！　矢野ファン必聴の一曲！！
同じくダンス・ナンバーの「トゥー・オブ・ハーツ」も抜群です。