それは、元『宮内タカユキ・ファンクラブ会報ビデオVol.1』に収められた、この歌の収録風景。　画面いっぱいの巨大なレコーディング機材。　熱唱する宮内さん。　ガラス越しに見える十数人のストリングス奏者。　そのサウンドにじっと聞き入る背中。　録音が終わってホッと一息つくスタッフ。

　音声のない映像です。　どんな会話が交わされていたのかは分かりません。　でも、和やかさの中にも「一人一人、心を込めて作品に関わっている」　そんな空気が満ちあふれています。

　一人密かに「永遠の矢野さん」という題名をつけました (^^;;;
矢野さん、ごめんなさい！！　他のファンの方もごめんなさい！！　またも、皆様に怒られそうなことを言ってますね(笑)

　曲の後半は、ストリングスとのデュエットが素晴らしい。　それまで息を潜めていたストリングスが「ぼくにくれた君のすべてを、ありがとう Love Forever」以後、のびやかに歌いだし、メロディをリードしていく様は感動そのものです。

　想いを込めて歌う宮内さんの声は、天からの贈り物のよう。　メロディとひとつに溶け合い、歌が生まれたときと同じ温かさで、部屋ごとふわっと包み込んでくれます。

『会報ビデオ』に収録されたこの歌を聴くと、身も心も『2001年、宮内タカユキ・サマーライブ』の熱いステージへと戻っていきます。

　全編、力強さに満ちていますが、これまでの矢野さんにはない音楽展開が印象的で、宮内さんの熱唱スタイルに相応しい、舞台映えのする歌だと思いました。

　ポリマーのタイトル文字とともに一気に歌の世界に引き込まれます。　ポリマーが閃光を放つ瞬間に流れる「疾風・迅雷・ハリケーン！！」の歌声も熱い。　「解き放て 今こそ」のパートで飛行形態にモード・チェンジし、大空を駆け巡るポリマーの映像が実に心地よいですね。

　とにかく圧倒されます。　イントロから激燃え！！　このスピード感、いいですねー。　映像との息もぴったり。　映像と共に２分半、延々と流れる音楽って気分最高ですね。

　前半、ちょっとクールなタッチなのに、身体中に熱さが渦巻くのが不思議。　アクセント音もリズムも素敵です。　中盤、唸りを上げるギターと、直後の勢いづく管楽器に気分は最高潮！！　絶対ＣＤで、聴きたい〜〜っ！！！

　で、よくよく聴くと、主題歌のメロディがベースになってるんですね。　最初は全く気づきませんでしたが ……

　しかもこの曲のイントロは、サマーライブの冒頭を飾ったインスト曲でもあるのです。　ライブで耳にしたときは「やったぜ〜！！」と飛び上がってしまうほど嬉しかったですね。　まさに矢野さんの底力を見せつけられたような音楽。　これだから矢野ファンやめられませ〜ん。

　宮内さんは、既にアドスタジオを離れていらっしゃいますが、専属ではなくなっても、何らかの形でこれらの音楽がＣＤ化されることを心から願っています。　どうか幻の名曲になりませんように……

上記２曲はＣＤ化されていない歌で、『実写版・破裏拳ポリマー』も、映像の一般公開はされていません。　　株式会社アドスタジオ４０１内、元、宮内タカユキ・ファンクラブ「Stand up 倶楽部」の「会報ビデオVol.1（2001年4月発行）」にのみ、上記の歌と、パイロット版のフィルムが収録されています。　　なお、宮内さんは、2002年1月21日付けでアドスタジオを退社され、ファンクラブも解散しました。