リョウ隊員の子供時代を絡めたストーリー展開も魅力。　子供の頃と現在とを重ね合わせた描き方が素敵です。

このエピソードでのリョウ隊員、最高にカッコ良いですね〜。　怪獣出現で、咄嗟に車を降り、スーツ姿で銃を撃つなんて ･･･ 　惚れ惚れしてしまいました。

スーツと銃、このコントラストが抜群。　斉藤りささんって、すごくスーツの似合う方ですね。　憧れちゃいます。

　　怪獣モルヴァイアとの闘いでピンチに陥るダイナ。　そこに颯爽と現れるサングラスのリョウ。

カッコ良過ぎ〜っ !! 　 「ダイナ、きっとあなたを守ってみせる」　だなんて、ゾクゾクするようなセリフ。

　　子供の頃から　「ユミムラパンチ」　が得意だったという事実が判明したのは可笑しかったですが、　その一方でラストシーンの浴衣姿がすごくいい雰囲気なんですよね。

それに、アスカにヒラオさんのことを　「恋人」　と言われ、ムキになって　「幼なじみ」　と力説するリョウ、すごく可愛くて大好き。

　　物語は、人の恐怖心が作り出した怪獣が松本市を襲うという設定。

その恐怖心の象徴とも言える黒いチューリップと、恐怖を消し去る白いチューリップが登場しますが、これは人の心の裏表でもありますね。

　　全く恐怖心を持たないというのは、逆に怖いですが、恐怖心が肥大し過ぎてしまったときの処方箋って何なのでしょうね。

実は私には、白いチューリップの正体、分かるような、分からないような ･･･

心の中の、とても純粋で誠実で温かい部分であることだけは確かのようですが。

　　リョウがスーツ姿で怪獣を撃つシーン、　白いチューリップから出て来たリョウちゃんとヒラオ少年が、黒いチューリップの幻影を溶かした。

つまり、恐怖心が生み出した怪物を倒すのは、必ずしも、正面切った攻撃ばかりではない ･･･　 「北風と太陽」　のお話でも、旅人のマントを脱がせたのは太陽の方でしたね。

　　怪獣退治に大きく貢献して、すっかりスーパーGUTS隊員気分のヒラオさん。

でも、リョウに頼まれた　「一生に一度のお願い」　は同窓会のホームページ作り。

さすがのヒラオさんも　「なめんなよ、あの男女！」　･･･ 　これにはホント笑っちゃいました。

　　でも、子供時代の二人の写真を見つけてハッとするヒラオさん ･･･ 　いい演出ですね。　それに続く子供時代の回想がまた秀逸。　「新しい星を発見したらユミムラという名前をつける」だなんて ･･･ 　泣かせます !!

　　ここでの　「Be My Sweetheart」、決まり過ぎて、涙、涙、涙 ･･･　このシーンには、この曲以外、考えられません。

松本の景色、浴衣姿のリョウ、素朴で幼い恋心をサウンドで表現するには、　日本人が持つ故郷のイメージに応えるには、　やはり　「矢野さんテイスト」　が一番。

　　子供達の　「先生、また無駄な努力してるの？ 」 　「愛だってさ、この前の人にふられたのかな」　も最高 !! 　今の子供って、こういう反応するんですよね。

でも、本気で相手を馬鹿にしてるわけじゃないんです。　これも一種の愛情表現。　子供達は、先生のこと、大好きなんですね。

　　ＥＤテーマが被さるシーン。　「あの約束は果たしてよね。」　というリョウもいいなぁ。　ヒラオさん、本当に約束守ってあげてね。　素敵な幼なじみを持って良かったですね、リョウちゃん !!