三田村邦彦といえば、やはり「必殺」でしょう。　と言いつつ、私はあまり観てないのであった。(^^;　　でも、『必殺まっしぐら！』主題歌の「ゆれる…瞳」はいい。　イントロとコーダのシンセとリズム、インパクトあります。　ストリングスも非常に綺麗。

「君　好きだと　いえばいいのに　まぶしすぎる」「キラキラめく」パート、歌詞は魅力だし、メロディも、アレンジも、三田村さんの歌い方も素敵。　三田村さん、なかなかの詩人ですね。

サントラ『必殺まっしぐら！』には、「ゆれる…瞳」のカラオケやピアノインスト曲が入ってますが、「構成者さん、偉い！！　よくぞ収録してくださいました」との思いです。　マスターテープの保存状態はあまり良くないですが、収録されただけでも嬉しいです。　特に、カラオケは感激の涙！！　そして、「若紫のテーマ（ゆれる…瞳、ピアノ・ヴァージョン）」の美しさに再び涙。

★　エリー　★

　それで、ＥＰ「ゆれる…瞳」のＢ面曲「エリー」がまた最高。　これは「必殺」ではないですが、三田村さんの歌の中でも１、２を争うほど好き。　　

失恋を歌った綺麗なバラードですが、曲後半がとてもドラマティック。　力強いピアノが素晴らしい！！　ホント聴かせてくれますねー。　静かな曲が後半で思いきり盛り上がるというスタイル、胸がすく思いで、すごく私好みなんです。　　

イントロや間奏の燦めきサウンドもいいですね。

　『必殺仕事人IV』挿入歌「自惚れ」はアップテンポでカッコいいですねー。　シンセの合いの手も決まってます。

聴き所は間奏のエレキ・ギター。　「ヒュン、ヒュン」いってるけど、この音どうやって出すのかしら？　でも、すご〜く魅力的。　中盤から小刻みなギター（？）が入ってきて、リズムが変わるのも面白い。　曲冒頭の三田村さんの声がステキ。

ＥＰのＢ面曲「涙をふきなよつらいから」は、アコーディオン（？）が面白い。

★　ハートライト…すべて君のために　★

　三田村さん、俳優としてだけでなく、歌手としても魅力度１００％
「ハートライト」は、もう一人の三田村さんが感じられて、大〜好きな曲です。

この歌、イントロのサックスだけでも既に合格点。　しかもメロディがいい。　三田村さんの低い声も心を捉える。　でも何といっても抜群なのは曲の途中で入ってくるサックス。　本当に泣かせる音色。　曲後半のピアノの入れ方も綺麗ですねー。　ラスト少し手前の曲の切り替え方が巧い！！　かなり凝ったアレンジです。

★　雨上がりの夜明け　★

　ちょっとカッコつけた男の歌、っていう雰囲気がいい。

★　丘　★

　わぁ、これ、イントロのシンセがいいねー。　都会の夜をイメージしたお洒落なアレンジ。　間奏の低音も面白い。

★　ローズブラウンの夜に　★

　なんだか風間杜夫みたいな世界。　アレンジはちょっとバイオマン・テイスト。

★　雪物語　★

　心に染みる歌ですね。　三田村さんの歌声も優しい。　鐘の音がロマンティック。　ギターとピアノの間奏もいい。

★　MARIKO　★

　これまた、大好きなバラード。　冒頭のピアノがすごく綺麗です。　本当に感動的なメロディですね。　二番で入ってくる繊細なシンバル音も印象的。　終盤のギターとストリングスも抜群。　そして、コーダのストリングスは、もうハート直撃です。　やっぱり矢野さんのセンスはすごい！！

★　Sunrise Girl　★

　アイドルソング風で、最初はちょっとびっくりでしたが、リズミカルな曲ってかなり好きだったりします。　「ひと夏ごと　繰り返す恋の」に入るアクセント・ギターがユニーク。　間奏のギターもいい。　コーダのリズムの入れ方、すっごくカッコいい！！

★　Maybe Tomorrow　★

　孤独な男の世界をカッコよく歌ってます。　心に突き刺さるような楽器使い、結構ハマります。

★　Separate Ways　★

　重厚なイントロ、カッコいいですね。　この歌の激しさ、男の叫びが心を捉えます。　エレキ・ギターも冴えてますねー。　シンバルの効果もすごい。

　ＬＰ版ベストアルバム『Selection 12』のライナーは６ページで、ＬＰサイズの写真集も兼ねてますが、これって、到底ＣＤでは真似のできない芸当ですよね。　これだから、レコードはやめられません。　ジャケに魅せられてしまったレコード、山ほどあります。　欧陽菲菲はその代表。

　ベスト・アルバム『MARIKO』には、「MARIKO（プロローグ）」と「MARIKO（エピローグ）」が収録されていますが、別ヴァージョンでもカラオケでもなくて、オリジナル曲をカットしてあるだけだったりします。(^^;　曲前半がプロローグ、後半がエピローグ。　ちなみに、このアルバム、曲の前後に波の音が入ってます。

　ＴＶドラマ『間違いだらけの女磨き』イメージ・ソングですが、これもホントにお気に入り。　燦めきのバラードです。　三田村さんの歌声が、とっても魅力的。

安定感のあるストリングスや、曲を背後から支えるピアノも心地よいですね。　で、間奏のサックスが抜群なんですよね。　サックスが歌うメロディ自体もいいし、抑制された音も好き。　これ聴いてると惚れ惚れします。

★　４．ハードでクールで熱い三田村さん　★

　「She's the Rain」これがまたカッコいいんですよねー。　スリリングなイントロが最高。　唸るエレキ・ギターもいい。　打ち付けるようなアクセント音も決まってる。　特に中盤の英語歌詞パートがカッコいいのなんのって。　こういう歌、燃えますね！！　矢野さんの魅力がぎっしり詰まったアレンジ。

　「アース・ウィンド」はパワフルなアレンジ。　イントロの鐘と低音シンセ、インパクトあります。　三田村さんが歌うからよけいにカッコいい！！

　ＥＰ「透きとおる季節」のＢ面曲「HAPPY & BLUE」は、アップテンポでなかなかカッコいい歌。

　アルバム『SOUND TRACK』には、佐藤準さんアレンジの「IN MY LONELINESS〜哀しみの部屋〜」が収録されています。　ピアノ主体で、しっかりとしたリズムを刻むアレンジが魅力ですね。　このアルバムには矢野編曲はないのですが、なぜか矢野さん、コーラス参加されてます。　たま〜にあるんですよね。　コーラスの所だけに名前が載ってるＬＰが。

　矢野さん、横浜と中野サンプラザの「三田村邦彦コンサート」では、何とステージに上がってバック・コーラスもされたそうです。　その時のお話は矢野さんインタビューに書いてあります。

●ＥＰ、三田村邦彦「ゆれる…瞳」　『必殺まっしぐら！』主題歌　　(1986年8月、AH-757、コロムビア）　Ｂ面未ＣＤ化

●ＣＤ、必殺シリーズ　オリジナル・サウンドトラック全集(６)　必殺仕置屋稼業／必殺まっしぐら！
　(1996年4月5日、KICA-3006、キング）

●ＥＰ、三田村邦彦「自惚れ」　『必殺仕事人IV』挿入歌　(1983年、T07S-1042、TDK RECORDS [キング]）　Ｂ面未ＣＤ化

●ＬＰ、三田村邦彦「三田村邦彦 Vol.III」　(1983年、T28A-1024、TDK RECORDS [キング]）（▲）以外未ＣＤ化

●ＬＰ、三田村邦彦「Selection 12」[ベスト・アルバム]　(1984年、T28A-1029、TDK RECORDS [キング]）ＣＤ化済み

●ＣＤ、三田村邦彦「MARIKO」[ベスト・アルバム]　　(1985年11月5日、T32X-1014、TDK RECORDS [キング]）

●ＣＤ、三田村邦彦「ベスト・セレクション」[ベスト・アルバム]　　(1993年9月21日、COCA-11059、コロムビア）

　※　上記「In My Loneliness」は、1987年にコロムビアより発売されたＥＰを収録したものです。
　　　1987年放映ＴＶドラマ『間違いだらけの女磨き』イメージ・ソング。

●ＣＤ、三田村邦彦「ＯＬＤ／ＮＥＷ」　　(1987年10月、33CA-1826、コロムビア）

●ＥＰ、三田村邦彦「透きとおる季節」のC/W　　(1983年、T07S-1035、TDK RECORDS [キング]）　Ｂ面未ＣＤ化

●ＬＰ、三田村邦彦「SOUNDTRACK」　　(1985年11月、AF-7386、コロムビア）　ＣＤ化済み

　※　コーラス：比山貴咏史、木戸泰弘、矢野立美、EVE、Masahiro Yokoo、Takashi Uchida
　　　各曲毎のクレジットはありませんので、矢野さんがどの歌のコーラスに参加されているかは不明。