劇場版
| 美しいブルーエリア、スピード感あふれるレイジャ、昆虫を思わせるスコーピス、神秘的なシャウ、ウルトラマンの闘い…… 思わず息をのむような映像に満ちたコスモス２ですが、このページでは、各音楽テーマに沿って、映像と音楽の魅力を語ってみたいと思います。 |
| ◇◆ 海底怪獣レイジャ （M17、M15、M44） ◇◆ |
| 今回の映画で一番魅力を感じたのは海底怪獣レイジャ。 海中から姿を現し、水面すれすれに飛行するシーンには目を見張りました。 ワクワクするようなスピード感とスマートさ。 そんなレイジャのカッコよさを更に際立たせていたのが、バックに流れる音楽！！ クールさと、内に秘めた熱さ、スピード感がミックスされていて、まさに私好みの曲調。 ホルンとストリングスとのコンビネーションが清々しさの秘密ですね。 ストリングスは水、ホルンはその流れに乗るレイジャ。 静かだけれど、燃えるメロディ！！ ウルトラ音楽史、矢野サウンド史に残る名曲誕生ですね。
◆◇ ５．戦場の出会い（Ｍ17） 戦闘を予感させる素晴らしいイントロは、交響楽的雰囲気で素晴らしく、ストリングスのメロディも冴え冴えとしています。 背後で低く響く楽器も印象的。 曲全体がきりりと引き締まりますね。 ３作品中では、一番、ホルンとストリングスの音色が澄んでいて、バックサウンドにも奥深さが感じられます。
◆◇ ４．宇宙怪獣襲来す（Ｍ15）、 11．天空への叫び（Ｍ44） これほどの素晴らしい曲なのに、どれも短めなのは残念ですね。 いつの日か是非ロング・ヴァージョンで聞いてみたいものです。 |
| ◇◆ ブルーエリアとシャウの神秘 （M22、M54、M21、M24、M31、M10、M33） ◇◆ |
| ブルーエリアのテーマも感動の名曲。 旋律がとても美しいですね！！ 思わず涙です。 神秘的で異国的なメロディは、サイパンの海のイメージそのもの。 やはり、矢野さんはメロディ作りの天才ですね！！
どのシーンでも映像とのシンクロが抜群でしたが、中でもシャウがレイジャを伴って泳ぐ場面は、ゆったりと波打つレイジャの動きにぴったりで、この曲が綺麗に決まってました。 いつも映像の心を伝える音楽を書かれる矢野さん、本当にすごいです。 このテーマが登場する曲はどれも好きで、「どのヴァージョンがいい？」と聞かれると迷ってしまいますね。 でも、とりあえず選んでみました。
◆◇ ６．新世界への導き（Ｍ22）、 14．旅立ちの時（Ｍ54）、 ５．戦場の出会い（Ｍ21） 「6.新世界への導き」(M22）は、海中にゲートを発見し、隊員たちが海底のブルーエリアに足を踏み入れるシーンの曲ですが、壮大な神秘を感じさせるアレンジが魅力。 冒頭のクールな音色も素敵。 静かに音を刻むティンパニが 臨場感を盛り上げていますね。 ラストシーンの「14.旅立ちの時」(M54）は、最高のトランペット。 どこか懐かしいような、夕陽の眩しさにも似た音色。 極めてシンプルでありながらドラマティック。 だからこそメロディそのものの素晴らしさが実感できて、これほどまでに心打たれるのでしょうね。 ただ、ただ感動の涙です。 シャウがレイジャを伴って泳ぎ、ムサシをブルーエリアへと導くシーンの「5.戦場の出会い」(M21）、このヴァージョンの最大の魅力は、後半のストリングスによる飛翔感。 さすが矢野さんですね！！ 冒頭でも書きましたが、映像と音楽が最高にフィットしていた場面でした。 大海のおおらかさもうまく表現された音楽です。
◆◇ ６．新世界への導き（Ｍ24） ◆◇ ８．地球人として（Ｍ31） ◆◇ ３．はるかな青き海に（Ｍ10） ◆◇ ８．地球人として（Ｍ33） |
| ◇◆ スコーピスの迫力 （M26、M40、M14） ◇◆ |
| 昆虫の形態で宇宙から地球を襲撃するスコーピス、映像的にも音楽的にも非常に素晴らしかったと思います。 赤く燃える炎の中から次々と飛来する姿に、人類の敵だということも忘れ、魅了されてしまいました。
◆◇ ７．光り輝く神（Ｍ26） ◆◇ 10．戦禍の北九州（Ｍ40） ◆◇ ４．宇宙怪獣襲来す（Ｍ14） |
| ◇◆ ドラマティックな組曲 （M49、50、M２、M46） ◇◆ |
| 私は先に試写会に行ったので、音楽は既に予習済みでしたが、サントラを聴いた瞬間、あまりの衝撃に目眩がしそうでした。 「な、なんだこれは！？ 映画と全然違う！！！」 (M２)を聞いただけで、もう完全撃破されてしまいました。(笑) ……あとはもう感動の嵐。
映画とは多少違うかもしれないと予想はしてましたが、音楽がこれほどドラマティックだとは思ってもみませんでした。 まさに音楽で綴った壮大な物語。 まだサントラを手にしていない方、是非是非サントラで聴いてみてください。 そこには驚くべき感動の世界が待っています。
◆◇ 13．伝説の巨人・ジャスティス（Ｍ49、50） 一転して力強い展開をみせる音楽。 ありとあらゆる楽器を総動員して凄まじい勢いで迫ってくるサウンドにはただ圧倒されるばかり。 パワフルでありながら、シンフォニックなテイストも加えられているところがまた魅力。 これぞ映像音楽の醍醐味といえるドラマがあります。 実際の映像では、この曲がカット使用されていますが、本当に残念ですね。 全曲使っていただきたかったです。
◆◇ １．震撼する宇宙（Ｍ２） ファンファーレ直後の、ミディアムテンポで重厚なパートが好き。 メロディも抜群ですし、楽器使いが面白い。 続くシンセ・ショック音が響く音楽も最高！！ 二度目のファンファーレ後のティンパニも燃えますねー。 矢野さんの魅力を一曲に凝縮した感じのサウンドです。
◆◇ 12．エクリプス降臨（Ｍ46） |
| ◇◆ 異色作 （M35、36） ◇◆ |
| ◆◇ ９．全地球防衛指令（Ｍ35、36） 映画では冒頭部分しか使われてませんが、サントラでは嬉しいフル・ヴァージョン。 で、これがミュウ的大ヒット。 「何てラッキー！！」な気分。 小刻みなシンセの中に登場する金属的なシンセ（エレキギター？）のメロディが抜群。 これまでにないイメージで新鮮。 いろいろな音が走馬灯のように駆け巡りますね。 フルで、ジーンとムサシ対決シーンに使ってほしかったです。 |
| ◇◆ その他のお気に入り曲 （ＣＤ収録順に書きます） ◇◆ |
| ◆◇ １．震撼する宇宙（Ｍ３） ＯＰタイトル曲、トランペットがカッコ良く決まってましたね。 ◆◇ ２．幸福のひととき（Ｍ７、Ｍ９） ◆◇ ２．幸福のひととき（Ｍ８） 燦めく感じがいい。
◆◇ ５．戦場の出会い（Ｍ18） ◆◇ ８．地球人として（Ｍ28） ◆◇ 10．戦禍の北九州（Ｍ41）
◆◇ 11．天空への叫び（Ｍ43） ◆◇ 11．天空の叫び（Ｍ45） 中盤とラストの盛り上がりが最高！！ ◆◇ 12．エクリプス降臨（Ｍ48） ラストパートが超絶的！！ ◆◇ 13．伝説の巨人・ジャスティス（Ｍ51）
ここに書かなかった曲もみんな素敵ですね。 アルバム全体が一つの物語、矢野さんの視点から語られたもうひとつのコスモス、毎日毎日、最初から最後まで通して聴いています。 |
★★「矢野立美先生インタビュー」から
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